MIS AT互換カード QNX用フラッシュディスクツール 山下システムズ(株)技術開発部 1999年8月11日 TEL 03-5700-2121 FAX 03-5700-0076 email tech@misnet.co.jp http:/www.misnet.co.jp ○ フラッシュディスクツール MISが提供するISAバスSBCカードAS-3210/AS-3211/AS-3120に搭載されているフラッシ ュディスク機能をQNXで利用するツールとして用意しました。フラッシュディスクをア クセスするドライバーとROM化を支援する環境とからなっています。 QNX OSをインストールしているディスクにインストールしてから利用してください。 PDFファイルのマニュアルを用意しています。内容を必ず確認してください。 fsdisk-100.pdf (注意) 本ツールは特定の条件下での動作は確認しておりますが、動作に対する完全な 保証は致しかねます。このことをご了承の上、お客さまの責任のもとご利用くだ さるようお願いいたします。 ○ 準備 フラッシュディスクツールを利用すために開発環境を搭載したシステムと、ROM化シ ステムをフラッシュディスクに書き込むためのターゲットシステムを用意します。 ・ 開発システム AS-3210などのAT互換システム+ 1FD + 1HD QNX 4.22/4.23/4.24/4.25 OSを搭載 ・ ターゲットシステム AS-3210/AS-3211/AS-3120 (フラッシュディスク搭載) + 1FD 開発システムとターゲットシステムを同じにすることも可能ですが、BIOSの設定によ りハードディスクを設定/切り離しを行う必要があります。 ・フラッシュディスクツール QNX OSのバージョンによって使用するツールのバージョンが変わります。 FlashDiskTool (16) Ver 1.01 fsdisk16-101.tar.F for QNX4.22 FlashDiskTool (32) Ver 1.01 fsdisk32-101.tar.F for QNX4.23/4.24/4.25 QNX 4.22とQNX4.23/4.24/4.25はドライバーレベルで大きく変わっています。対応す るバージョンを確認の上ご利用ください。 ○ 履歴 ver 1.00 First Release ver 1.01 licenseコマンドを追加、起動シェルをeshからkshに変更、eshの削除 ○ インストール方法 フラッシュディスクツールをインストールする方法を述べます。 (前提としてQNX OS をすでにインストールした開発システムが存在しているものとします。) < 開発システム > ダウンロードしたアーカイブファイルからのインストール (1) QNXシステムを立ち上げ、rootでログインします。 Welcome to QNX 4.2X Copyright (c) QNX Software Systems Ltd. 1982,1995... login: root Enter password: Enter # (2) ダウンロードしたアーカイブを解凍します。 # melt -c fsdisk16-101.tar.F | tar xv[Enter] QNX 4.22 # melt -c fsdisk32-101.tar.F | tar xv[Enter] QNX 4.23,4.24,4.25 (3) インストールスクリプトを起動します。 # cd fsdisk16-101[Enter] # ./Install[Enter] # cd fsdisk32-101[Enter] # ./Install[Enter] ここでフラッシュディスクツールのインストールおよび必要なブートイメージの生成 が行われます。 フラッシュディスクツールは/usr/FsDiskToolにインストールされます。 < インストールファイル、ディレクトリー > /usr/FsDiskTool フラッシュディスクツールディレクトリー /bin/Fsys.fsdisk フラッシュディスクドライバー(2Mフラッシュ用) /bin/Fsys.fsdisk4 フラッシュディスクドライバー(4Mフラッシュ用) /bin/fclear フラッシュクリアーツール(2Mフラッシュ用) /bin/fclear4 ラッシュクリアーツール(4Mフラッシュ用) (フラッシュメモリーを消去するために使用します) ○ サンプルフラッシュブートQNXシステム フラッシュディスク上にサンプルシステムを構築する方法を提供しています。構築し たシステムをベースにユーザカスタマイズを行うことが可能となります。 以下の手順でサンプルシステムをフラッシュディスク上に作成します。 < 開発システム > サンプルシステムインストールディスクの作成 (1) 空のフロッピーディスク(1.44M)を一枚用意します。 (2) 空のフロッピーディスクをドライブ0に挿入します。 (3) フラッシュディスクツールディレクトリーへ移動します。 # cd /usr/FsDiskTool[Enter] (4) サンプルシステムインストールディスク作成コマンドを起動します。 # ./Makefd[Enter] フロッピーディスクをフォーマットしてインストールシステム書き込みスクリプトが 実行されます。 (注) 4Mフラッシュの場合はMakefd4 < ターゲットシステム > サンプルシステムのインストール (1) サンプルシステムインストールディスクをフロッピードライブ0に挿入します。 (2) 電源ONまたはリセットによりフロッピーベースのシステムを起動します。 ***** Welcome to Flash Disk Install System ***** MIS FLASH-DISK tool realize Flash Base QNX System (3) インストールスクリプトを起動しフラッシュディスクに書き込みます。 # ./Install Enter ... Install Flash Disk System End. Remove Floppy Disk and Reboot System with (4) フロッピーディスクを取り出します。 (5) システムを再起動します。 Ctrl+Shift+Alt+Delキー入力またはリセットスイッチで再起動します。 これで、フラッシュディスクからフラッシュベースサンプルQNXシステムが起動します。 ********** Welcome to Flash Boot QNX ********** MIS FLASH-DISK tool realize Flash Base QNX System #