MIS AT互換カード QNX用フラッシュディスクツール ver 3.10 山下システムズ(株)技術開発部 2001年3月7日 TEL 03-5700-2121 FAX 03-5700-0076 email tech@misnet.co.jp http:/www.misnet.co.jp ○ フラッシュディスクツール MISが提供するISAバスSBCカードAS-3210/AS-3211/AS-3120に搭載されているフラッシ ュディスク機能をQNXで利用するツールとして用意しました。フラッシュディスクをア クセスするドライバーとROM化を支援する環境とからなっています。 QNX OSをインストールしているディスクにインストールしてから利用してください。 (注意) 本ツールは特定の条件下での動作は確認しておりますが、動作に対する完全な 保証は致しかねます。このことをご了承の上、お客さまの責任のもとご利用くだ さるようお願いいたします。 ○ 準備 フラッシュディスクツールを利用すために開発環境を搭載したシステムと、ROM化シ ステムをフラッシュディスクに書き込むためのターゲットシステムを用意します。 ・ 開発システム AS-3210などのAT互換システム+ 1FD + 1HD QNX 4.23/4.24/4.25 OSを搭載 ・ ターゲットシステム AS-3210/AS-3211/AS-3120 (フラッシュディスク搭載) + 1FD フラッシュディスク 2M/4M/8M フラッシュディスクBIOS 1.xx,2.xx,3.0x,3.5x (注意) 開発システムとターゲットシステムを同じにすることも可能です。 書込んだフラッシュディスクから起動する場合、BIOSの設定により ハードディスクを切り離す必要があります。 ・フラッシュディスクツール FlashDiskTool Ver 3.10 fsdisk-310.tar.F for QNX4.23/4.24/4.25 QNX 4.22以前および16bitモデルには対応しておりません。必要となる場合は個別に 当社にご連絡ください。 ○ インストール方法 フラッシュディスクツールをインストールする方法を述べます。 (前提としてQNX OS をすでにインストールした開発システムが存在しているものとします。) < 開発システム > ダウンロードしたアーカイブファイルからのインストール (1) QNXシステムを立ち上げ、rootでログインします。 Welcome to QNX 4.2X Copyright (c) QNX Software Systems Ltd. 1982,1995... login: root password: # (2) ダウンロードしたアーカイブを解凍します。 # melt -c fsdisk-310.tar.F | tar xv (3) インストールスクリプトを起動します。 # cd fsdisk-310 # ./Install ここでフラッシュディスクツールのインストールおよび必要なブートイメージの生成 が行われます。 フラッシュディスクツールは/usr/FsDiskToolにインストールされます。 < インストールファイル、ディレクトリー > /usr/FsDiskTool フラッシュディスクツールディレクトリー /bin/Fsys.fsdisk フラッシュディスクドライバー /bin/fclear フラッシュクリアーツール (フラッシュメモリーを消去するために使用します) Fsys.fsdisk QNX Flash Disk Driver for AS-3120/3210/3211 usage : Fsys.fsdisk [-v] [-n name] [-N name] [-m maxsize] [-o priority] Options: -v verbose : print version message -n name Prefix for block special device, name -> /dev/name The default is 'fsd' e.g. /dev/fsd0 -N name Unique Name for version stamp -m maxsize Maximum number of blocks per read or write (default 8) -o priority Driver Priority (default 10) fclear Flash Memory Clear Tool usage : fclear ○ サンプルフラッシュブートQNXシステム フラッシュディスク上にサンプルシステムを構築する方法を提供しています。構築し たシステムをベースにユーザカスタマイズを行うことが可能となります。 開発システムで直接フラッシュディスクに書込む方法とFD経由で書込む方法が可能 です。 以下の手順でサンプルシステムをフラッシュディスク上に作成します。 [ 直接フラッシュディスクに書込む方法 ] < 開発システム > サンプルシステムのインストール (2) 電源を入れ、QNXを起動します。 (3) フラッシュディスクツールディレクトリーへ移動します。 # cd /usr/FsDiskTool (3) インストールスクリプトを起動しフラッシュディスクに書き込みます。 # ./Install ******************************************* * Install Flash boot QNX System * * for QNX 4.23,4.24,4.25 * * Yamashita Systems Corp. * ******************************************* Install QNX System to Flash Disk" Press key to continue and <^C> key to cancel" Clear Flash Memory ... ... Copy End. Install Flash Disk System End. Power Down and Reboot System without HD !!! < ターゲットシステム = 開発システム > サンプルシステムの起動 (1) 電源を入れシステム起動します。 (2) BIOS設定によりハードディスクを切り離します。 (3) システムをリブートします。 これで、フラッシュディスクからフラッシュベースサンプルQNXシステムが起動しま す。 ********** Welcome to Flash Boot QNX ********** [ FD経由で構築する場合 ] < 開発システム > サンプルシステムインストールディスクの作成 (1) 空のフロッピーディスク(1.44M)を一枚用意します。 (2) 空のフロッピーディスクをドライブ0に挿入します。 (3) フラッシュディスクツールディレクトリーへ移動します。 # cd /usr/FsDiskTool (4) サンプルシステムインストールディスク作成コマンドを起動します。 # ./Makefd フロッピーディスクをフォーマットしてインストールシステム書き込みスクリプトが 実行されます。 < ターゲットシステム > サンプルシステムのインストール (1) サンプルシステムインストールディスクをフロッピードライブ0に挿入します。 (2) 電源ONまたはリセットによりフロッピーベースのシステムを起動します。 ***** Welcome to Flash Disk Install System ***** MIS FLASH-DISK tool realize Flash Base QNX System (3) インストールスクリプトを起動しフラッシュディスクに書き込みます。 # ./Install ... Install Flash Disk System End. Remove Floppy Disk and Reboot System (4) フロッピーディスクを取り出します。 (5) システムを再起動します。 Ctrl+Shift+Alt+Delキー入力またはリセットスイッチで再起動します。 これで、フラッシュディスクからフラッシュベースサンプルQNXシステムが起動 します。 ********** Welcome to Flash Boot QNX ********** MIS FLASH-DISK tool realize Flash Base QNX System # 商標 QNX は QNX Software Systems Ltd. の商標です。 履歴 ver 1.00 First Release ver 1.01 licenseコマンドを追加、起動シェルをeshからkshに変更、eshの削除 ver 3.00 2M/4M/8Mを同一ドライバーFsys.fsdiskで利用可能にした。 DOSのバージョンアップドライバーで実現した機能を搭載しており バージョン1.xx,2.xxのフラッシュディスクBIOSのカードで使用した 場合、データ書込み時の強制終了に対する耐久性が著しく増す。 ver 3.01 ドライバーのプライオリティーを10に変更 必要であればオプションで指定可能とした。 -o priority ver 3.02 スタックの使用量を減らし、プログラムを整理した。 Fsys.fsdisk copy_sector(), flsh_reset() フラッシュディスクから起動時にchkfsysを行う。 ver 3.10 開発システムで直接フラッシュディスクに書込む方法を追加 ディレクトリー構造を変更