2000-7-7



             　　　　　　『 フラッシュディスク 』



            　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山下システムズ株式会社
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  ＭＩＳ  ＡＳ−３１２０／３２１０／３２１１は４８６ＡＴ互換ＣＰＵカード／ＳＢＣカードシリーズにはオンボードのフラッシュディスクを塔載しています。このフラッシュディスクとツールについて概要と履歴を説明します。



[ 概要 ]
  フラッシュディスクは、ハードディスク／フロッピーディスクの機能をフラッシュメモリー（２Ｍバイト／４Ｍバイト／８Ｍバイト）と拡張ＢＩＯＳにより実現したものであり駆動部分のない不揮発性のメモリーディスクとして利用できます。

　フラッシュディスクを利用することによってユーザによるＲＯＭ化が特別なツールを利用せずに通常のＤＯＳシステムをディスク上に構築する方法によって可能となります。
フラッシュディスク機能により次の３つのタイプのうちの１つがディスクとして実現されます。


  １）ハードディスクタイプ
    書き込み可能なハードディスク互換タイプでＣ：／Ｄ：に設定されます。

  ２）フロッピーディスクタイプ
    書き込み可能なフロッピーディスク互換タイプでＡ：／Ｂ：に設定されます。

  ３）フロッピーディスクタイプ（ＲＯＭ−ＤＩＳＫタイプ）
    書き込みロックされたフロッピーディスク互換タイプでＡ：／Ｂ：設定されます。


（注）ＲＯＭ−ＤＩＳＫタイプはＡＳ−３１１０／ＡＳ−８１２０のＲＯＭ−ＤＩＳＫと同等の機能となり、置き換えのために用意しています。

（注) フロッピーディスクタイプ、ＲＯＭ−ＤＩＳＫタイプはバージョン2.02から 使用可能です。



[ フラッシュディスクＢＩＯＳバージョン ]
　フラッシュディスクＢＩＯＳには以下のバージョンが存在します。

    BIOS Ver       CARD Type          Flash Size        Disk Type
  -----------------------------------------------------------------------
    BIOS 1.03      AS-3210            2M Flash          HD
    BIOS 1.58      AS-3120/3210       2M/4M Flash       HD
    BIOS 2.02      AS-3120/3210       2M/4M Flash       HD/FD/ROM-DISK
    BIOS 2.11      AS-3120/3210/3211  2M/4M/8M Flash    HD/FD/ROM-DISK
    BIOS 3.00      AS-3120/3210/3211  2M/4M/8M Flash    HD/RD/ROM-DISK
    BIOS 3.50      AS-3120/3210/3211  2M/4M/8M Flash    HD/RD/ROM-DISK

  バージョンNoについてはＢＩＯＳの起動時に表示されます。

  例)
    Flash Disk BIOS [AS-3211/4M] v3.50 copyright (c) 2000 Yamashita Systems\n"
                     ~~~~~~~ ~~   ~~~~
                    カード サイズ バージョン

（注）標準品として供給されたものをあげており、ＯＥＭ製品で一部違うバージョンが存在します。

 バージョンの違いの概要

 ・ Ver1
    フラッシュディスク初期バージョン

 ・ Ver2
    フラッシュディスクのエミュレーションタイプとしてハードィスク、フロッピー ディスク、ＲＯＭ−ＤＩＳＫの３タイプを切り替えて使用することが可能となりまし た。

 ・ Ver3.0
    書込み中の電源断／リセットにたいして耐久性がアップする構造と書込みアルゴリズムに変更
　　４Ｍ／８Ｍフラッシュディスクの起動時間を著しくアップ

 ・ Ver3.5
    CRCチェックによる1ビット修復機能を追加し信頼性のアップをはかる

（注）Ver3で実現した電源断／リセットに対する耐久性のアップ機能をVer1/Ver2の
  BIOS環境で利用可能にするバージョンアップドライバーを提供しています。

    fsdisk3\fsdisk3.exe       バージョンアップドライバー
    fsdisk3\fverup3.exe       バージョンアップツール
    fsdisk3\readme.txt        説明



[ ツール ]
フラッシュディスク関連のツールは以下のものが存在します。

 ・ フラッシュクリアーツール   FCLEAR.EXE  (v3.51)
   フラッシュメモリーをクリアーし、ディスクのタイプなど初期設定します。

 ・ ＲＯＭ−ＤＩＳＫ作成ツール  FD2RFSD.EXE  (v3.51)
  フラッシュメモリーをクリアーしフロッピーディスクイメージをフラッシュメモリーに書き込み、ＲＯＭ−ＤＩＳＫタイプのフラッシュディスクボリュームを作成します。

 ・ オプション設定ツール  FSET.EXE  (v3.51)
  フラッシュディスクのオプションを変更します。

 ・フラッシュＢＩＯＳ読み出し高速化ツール  FBIOSUP.EXE  (v3.50)
  フラッシュＢＩＯＳのプログラム部分をＣＰＵのキャッシュ動作が効くメインメモリー上に移しＢＩＯＳコードの実行スピードを高速化させるツールです。


  ツールとBIOSのバージョンの関係は以下の通りです。

    BIOS Ver       FCLEAR      FD2RFSD      FSET       FBIOSUP
  --------------------------------------------------------------
    BIOS 1.03        △          ×          △　　　　　×
    BIOS 1.58        △       　 ×          △          ×
    BIOS 2.02        ○          ○          △          ×
    BIOS 2.11        ○          ○          △　　　　　×
    BIOS 3.00        ○          ○          ○          ○
    BIOS 3.50      　○          ○          ○　　　　　○

    FCLEAR  △    フロッピーディスクタイプがサポートされません。
                  ハードディスクタイプとしてクリアーすることだけできます。
    FD2RFSD ×    ＲＯＭ−ＤＩＳＫタイプがサポートされません。
    FSET    △    書込み禁止設定がサポートされません。
    FBIOSP  ×    ＢＩＯＳの構造が違うためサポートされません。



[ ドキュメント ]
  BIOSに対応したドキュメントを添付しています。

  BIOS 1.03    OLD_DOC\103.TXT
  BIOS 1.58    OLD_DOC\158_2M.TXT      2MフラッシュBIOS
               OLD_DOC\158_4M.TXT      4MフラッシュBIOS
  BIOS 2.02    OLD_DOC\202.TXT
  BIOS 2.11    OLD_DOC\211.TXT
  BIOS 3.00    OLD_DOC\300.TXT
  BIOS 3.50    README.TXT