部品調達に関して、前回のお知らせ以降も、引き続き難しい事態が続いております。
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5/24 https://www.misnet.co.jp/news/parts_status2.html
弊社ホームページで「部品調達状況のお知らせ」を発信しておりますが更に状況が厳しくなっております。
■電子部品の供給問題
米・テキサス州の寒波による停電、生産工場の火災、台湾の干ばつによる水不足など2021年に発生した予期せぬ出来事により 電子部品に使用する各種素材の供給が悪化していました。
これに加え 疫病のまん延で 特に東南アジア各国でのロックダウンの影響から、各部品工場がストップし供給が途絶えております。一部ロックダウン解除の情報もありますが、供給の回復は確認できておりません。
R社の火災の影響については既に生産回復しているようですが、A社の火災については 未だ復旧されておらず、代替品の選択を余儀なくされる状態が続いています。
IC、CPU、メモリーなどを始め 各電子部品の調達に想像を絶するパワーを割かれております。お客様のご協力を仰ぎながら調達し、何とか生産を続けている状態です。
ウエハー不足、シリコン不足、貴金属の不足 そして プラスチックスの供給不足は 直近での改善は期待できません。さらに自動車産業の調達問題による減産の顕著化により、国を挙げての部品争奪合戦が巻き起こっております。
弊社の部品調達については 5月時点で部品により 54週以上の調達リードタイムが必要になっていました。現在は「受注停止」「リードタイム99週間」という部品が少なくありません。
メーカー様より出荷されるタイミングにならないと、納期・数量が確定出来ない部品も多々あります。
お客様におかれましては 納期回答も出来ない状態で、非常にご迷惑をお掛けしております。誠に申し訳ございません。市場流通品の調達など、弊社としては最大限のパワーで 世界中から部品をかき集めています。弊社の知らない調達ルートをご紹介頂いたり、在庫をお持ちのメーカー様をご紹介頂いたり 何らかの調達改善したいと考えています。皆様のご協力も頂きながら、引き続き改善に努めてまいります。
■非正規ルートでの調達部品品質
上記のように 生産・供給を確保するために、正規ルートでは無く、いわゆる市場流通品や通信販売で部品を調達するケースも発生しています。このように調達した部品で品質問題が発生しています。
弊社工程にて 通常の不良率を大幅に上回る現象が多発し、弊社としても検査の強化、不具合解析の多発など 大きな影響を受けております。お客様に回答した納期での納品に問題が起きたり、場合によってはお客様工程での不具合発生など 少なくないご迷惑をお掛け致しましております。誠に申し訳ございません。
部品価格上昇傾向
供給不足を受けて、需要が大きく勝っていることと、原材料の価格高騰から 各メーカー様とも値上げ要請が来ています。また 前述のように 納期確保のために通常ルート以外の調達ルートにより、高い部品価格での購入も発生しています。
部品により、幅はありますが 凡そ20%~1000%前後のコストアップもあり、交渉の余地もなく受け入れざるを得ない状態です。既に発注済みの部品についても ある期日からいきなり新価格適用など、まったく売り手市場となっているのが現実です。
弊社としても 適正な価格で調達し、適正な価格でお客様に提供していきたいのですが、こういった値上げ基調から逃れられない現状になっています。弊社として、吸収しきれないコストアップがあった場合、お客様にご相談させて頂いております。ご理解とご協力の程お願い申し上げます。
また、現在の価格が中期的に維持されるのかどうかは定かではありません。
今後も 納期とコストを注視しながら 部品調達・生産活動を続けて参ります。
状況をご理解頂きまして、ご調整とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
(掲載日:2021年9月24日)
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