
レガシーOS環境をサポートするレガシー起動について紹介します。
レガシー起動はレガシーBIOS起動とも呼ばれIBM PCが登場してから存在するBIOS環境でディスクから起動する方法となります。
一方、現在のCPUボードで採用されているのはUEFI起動と呼ばれています。BIOS環境を切り離してダイレクトにOSを起動する方法となります。
さて、新規開発ではなく既存に開発したシステムを延命することに迫られた場合、システムの基本となるOSの起動という点で困難に直面する場合があります。
数年前に開発したシステムをディスクそのままで新規採用候補のCPUボードで実行しようとした時、システムの基本となるOSが起動しない、まさにそのような問題に直面することがあります。
特に、OSがWindowsやLinux以外のRealTimeOS等を利用しているようなケースで発生します。
これはCPUボードがOS環境を起動しようとする仕組みがレガシーBIOS起動からUEFI起動に変化しているからです。
IBM PCが登場してから今日まで残ってきたレガシーBIOS起動から徐々にUEFI起動に変化し、現在ではレガシーBIOS起動ができないUEFI起動のみを搭載したCPUボードがほとんどとなっています。
レガシーBIOS起動
ディスクの先頭のMBR(マスターブートレコード)をメモリーに読み込み、16bitCPUコードとして起動します。この後、OSが必要とする32bit/64bitCPU状態に移行して起動します。
UEFI起動
ディスク上のEFI BOOT領域にある起動コードを読み出し、OSが必要な32bit/64bitCPU状態でダイレクトに起動します。
山下システムズのCPUボードでレガシーBIOS起動を利用できるボード群があります。
以下のシリーズとなります。
●ApolloLake Intel CPU を採用したCPU ボードシリーズ
● BayTrail Intel CPU を採用したCPU ボードシリーズ
上記の製品は出荷時に最初にDOSシステムの起動を確認しておりレガシーBIOS起動が可能な製品群となります。
(掲載日 2025年12月24日)
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